About
Atoa.とは
太鼓という楽器は「人の中身を映し出す鏡」とも言われています。
自分の中に存在する自分に問いかけ、まっさらな気持ちで太鼓に接し、音を奏でる。
自分という「人」を通し太鼓の音を聞く「人」へ届け、日本文化、太鼓文化をつないで行く……。
「人」という字を「A」に見立て、
【人から人へ】=【A to A】
太鼓の原点を重んじ、挑戦を続けるチームであるように。
そんな願いが「Atoa.(アトア)」の文字に込められています。
Photo by Yoshikazu Inoue
Biography
成り立ち
Atoa.(アトア)
宮城の和太鼓チーム。
演奏家、演出家、作曲家、振付家。
2011年3月の東日本大震災を機に、世界中で活躍する太鼓芸能集団「鼓童」を離れ、高橋勅雄・亮の兄弟が郷里・仙台で結成。同年8月には能楽師・津村禮次郎(重要無形文化財保持者)との共演を果たす。同年9月に佐藤健作「不二プロジェクト」助演。また被災地で計300回ものチャリティー演奏を行う。
2016年演出家・野田秀樹のもと『東京キャラバン in 六本木』出演。以後同シリーズに複数回参加し、宮沢りえ、松たか子、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、東京スカパラダイスオーケストラらと共演。2017年GINZA SIX・観世能楽堂にて『THE KUMANO』出演、コンテンポラリーダンスとのコラボレーションを展開。2018年シンガーソングライター・上北健(KK)、篠笛演奏家・阿部一成と『命の装い』を合作、本作の楽曲よりファーストCD「Atoa.」発売。
2020年元旦、サッカー天皇杯(天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会)で、オープニングセレモニーのメインゲストとして 新国立競技場大会で演奏。同年10月、コロナ禍で『TRANCEST』を発表、高い評価を得る。
主な出演作は『東京キャラバン』シリーズ、『THE KUMANO』、『雨ニモマケズ』、『火の鳥・異形編』、『地下鉄一号線~THE NEW WORLD~』『死者の書』など。舞台作品が多く、森山開次、大前光市、ATSUSHI、酒井はな、小尻健太、福井敬、佐藤健作ら一流の舞手や音楽家と共演。舞台での繊細な表現力に定評がある。
一方で自ら演出も手掛ける。能や神話にヒントを得た『鬼となれ蜘蛛となれ』『黒塚』や、近年では『TRANCEST』『Peace Hack's』など、コラボレーションを得意とする。
近年は「地域活性化と未来への継承」を目的に掲げ、地域と共に世代を越えた文化の継承に力を入れる。学校の部活動や行事へ振付の提供を行い、多賀城市「おまつりプロジェクト」では記念事業のメインプロジェクトのひとつを中心となり推進する。
確かな技量と共創力を強みに、時間と距離という両軸で藝と心をつなごうと、精力的に挑戦を続ける和太鼓チーム。
Services
活動内容
01
表現
和太鼓演奏
神楽舞
イベント出演
02
創作
作曲
振付
舞台演出
03
地域活性化
Atoa.フェス
仙台神楽
おまつりプロジェクト
04
未来への継承
Atoa.塾
学校公演
部活動支援
Photo by Yoshikazu Inoue
Member Profiles
メンバーのご紹介
Tokio TAKAHASHI
高橋 勅雄
Atoa.代表、仙台市出身。12月24日生まれ。
7歳の時に太鼓を始め、2004年に鼓童文化財団研修所に入所。その後太鼓芸能集団・鼓童の正式メンバーとして、アメリカやヨーロッパなどの海外や日本全国で約600回もの公演に参加する。
2011年震災直後に鼓童を退団、同年4月に郷里・仙台で弟の亮とともに「Atoa.」を結成、以後Atoa.の活動をけん引する。
2011年8月に津村禮次郎との共演を果たし、2017年にGINZA SIX・観世能楽堂にて小尻健太、酒井はな、宝満直也らコンテンポラリーダンサーとコラボレーションを展開。
一方で自身も数多くの舞台演出を務める。能の演目にヒントを得た『黒塚』、近年では『TRANCEST』など、新しい和太鼓のコンサートの世界を創り上げる。多種多様な文化を活かすコラボレーションが演出の特徴。
和太鼓奏者としては、技量と所作の美しさで知られる。演奏にとどまらず、作曲・演出・舞の振付・指導など様々な領域でも才能を発揮。
近年は「未来への継承」をテーマとした活動に注力、「おまつりプロジェクト」では演出としてプロジェクトをけん引する大役を担う。
和太鼓への情熱と高い視座をバランスよく併せ持つ、人間味あふれるリーダー。将来を期待される和太鼓奏者の一人である。
Akira TAKAHASHI
高橋 亮
仙台市出身、1月30日生まれ。
6歳で太鼓を始め、2008年に鼓童文化財団研修所に入所。2010年には、アメリカ、カナダ、ヨーロッパを回り約100回の公演活動に参加、日本中の郷土芸能、神楽舞、琉球舞踊を学ぶ。
震災の直後に鼓童を退団、兄・勅雄とAtoa.を結成、活動を開始する。
Atoa.では「未来への継承」をテーマとして、Atoa.塾や学校公演を担当。後進の育成や地域との共創に力を注ぐ。県内の学校へ伝統行事の舞を振付するなど、相手の良さを引き出す力を活かし、先生の強力なサポーターとして相談に乗り力を発揮する。
パワフルな太鼓のみならず、繊細な舞や鳴り物のパフォーマンスも得意。特に、舞で己を表現することに情熱を注ぐ。
月に数回行っているAtoa.塾では講師代表を務めており、楽しくも熱い指導が子ども達に人気。
Atoa.ではムードメーカー的な存在。兄・勅雄のよき理解者であり、サポーターでもある。
Photo by Yoshikazu Inoue
Yuya ABE
阿部 裕哉
女川町出身、10月24日生まれ。
幼少時、地元の春祈祷(獅子舞い)で、和太鼓と出会う。
学校卒業後に地元女川の太鼓団体に参加。
東日本大震災後に避難先でAtoa.の太鼓を聴き、感動して入団を決意する。2011年7月にAtoa.に入団。
公演・イベント出演の際には、主に一本打ちや締太鼓等を担当している。Atoa.塾の講師としても活躍し、塾生の成長を温かくサポートしている。
Atoa.では、年長者ならではの冷静な意見で周囲を諭すなど、あまり表には出ないが縁の下の力持ちのような存在。
2022年現在、療養のため裏方として奔走中。
Naohiro KIMURA
木村 直広
女川町出身、5月10日生まれ。
幼少時より和太鼓好きで、12歳の時に地元女川の太鼓団体に参加する。
震災後、被災先で阿部と同様にAtoa.の太鼓を聴き、心を動かされる。2011年7月に入団を決意。
公演・イベント出演では、鳴り物をはじめ物販など、様々な役割を担っている。
Atoa.塾ではサポート講師として、塾生の成長を温かく見守る。
温和な人柄で、Atoa.では潤滑油のような存在。
※2022年現在休団中。
Shuya DOI
土井 柊弥
塩釜市出身、1月15日生まれ。
和太鼓が好きで、高校生の時は和太鼓部へ参加。
2018年、道路開通記念式典で初めてAtoa.の演奏を聴き、その音楽性の高さと表現力に深い感銘を受ける。亮主宰のAtoa.塾へすぐに入塾、実力をつけながら塾生としてAtoa.の公演やイベントへ参加。
高校卒業後は最短距離で太鼓が上達できる環境を選び、2022年4月憧れのAtoa.へ入団。7月『花乱舞』で初の舞台を踏む。現在は幅広く業務をこなす傍ら、太鼓の上達に励む日々。
Atoa.では皆に可愛がられる末っ子のような存在。物腰は柔和だが、こうと決めたら最短距離で突き進む意志の強さが持ち味。